10世紀頃に作られた灰釉陶器と呼ばれる焼き物です。古墳時代の中頃(5世紀頃)に朝鮮半島から技術が伝えられた須恵器と呼ばれる焼き物が発達したもので、登窯を用いて生産されます。窯内の温度は1200度以上という当時としては、限界に近い高温で焼成されています。長く伸びた口縁部から肩へかけて施された釉薬は、わら灰が用いられたものと考えられます。