1.脳脊髄液減少症とは
交通事故、スポーツ外傷、落下事故等、頭部や全身への強い衝撃を受けたことなどが原因で、脳脊髄液(髄液)が慢性的に漏れ続け、髄液が減るために脳の機能が低下し、さまざまな症状が複合的に現れる病気です。早い段階での適切な対応が重症化予防につながります。特に子どもの場合は、早期発見、早期治療が大切といわれています。
2.主な症状
頭痛、目の奥の痛み、視力低下、めまい、ふらつき、光がまぶしい、ピントが合わない、吐き気、体のだるさ、思考力低下など
3.脳脊髄液減少症の現状
現在、この病気については、診断基準の確立と有効な治療法の研究がおこなわれている段階です。治療法のひとつであるブラッドパッチ治療法(硬膜外自家血注入法:髄液の漏れている周辺に血液を注入し、血液が固まることにより修復する治療法)についても現時点では保険適応外であることから、診療や治療が可能な医療機関を探すことが困難な状況にあります。
埼玉県では、平成19年度に行った調査をもとに、対応する病院について情報提供しています。