個人個人が、無秩序に敷地いっぱいに大きな建物を建てると、まち全体が空地の少ない密集したものになってしまいます。 火災、地震などの災害の時に、被害が大きくなるばかりでなく、避難や消火活動が十分行えず、非常に危険です。
これらの危険をできるだけなくすための手段として、建物を建てるときに、建物のまわりに最低限の空地を残したり、建物の大きさを一定の限度以下に抑える必要があります。このため、用途地域ごとに建ぺい率と容積率の限度が定められています。
建ぺい率とは『建築面積の敷地面積に対する割合』をいいます。同一敷地内に2つ以上の建築物がある場合 においては、その建築面積の合計とします。敷地内に一定の空地を確保するための規定です。
建ぺい率(計算方法)
容積率とは『延べ面積の敷地面積に対する割合』をいいます。同一敷地内に2つ以上の建築物がある場合 においては、その延べ面積の合計とします。建物の密度を抑制するための規定です。
容積率(計算方法)
用途地域 | 制 限 内 容 | 22条区域 | |
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建ぺい率 | 容積率 | ||
第一種中高層住居専用地域 | 60% | 200% | 該当 |
第二種中高層住居専用地域 | 60% | 200% | |
第一種住居地域 | 60% | 200% | |
近隣商業地域 | 80% | 200% | |
準工業地域 | 60% | 200% | |
指定なし | 60% | 200% | 非該当 |