皆野町は、埼玉県の西北、秩父郡の東北に位置し、東経139度5分、北緯36度4分で、東は東秩父村に、北は長瀞町と本庄市に、南・西は秩父市にそれぞれ接している。
町の中央を荒川が東流し、その右岸の川岸段丘に町が帯状に開けている。
気象は内陸性気候を示し、冬季は北西の季節風が強く、乾燥した晴天が続き降雨量、積雪とも比較的少ない。夏季は高温多湿で気温の年格差が著しい。
天正18年(1590年)以来徳川氏の領地となっていたが、王政復古とともに忍藩知事の支配に入り、廃藩置県となり入間県に転じ、明治9年埼玉県の管轄となった。
昭和3年町制を施行し、同18年近隣5か村と白鳥村の一部とで合併し美野町となったが、同21年に解体して1町5か村に分離した。
昭和30年3月1日皆野町、国神村、金沢村、日野沢村が合併して皆野町となり、同32年3月31日三沢村を編入合併して現在に至っている。
明治年間における町の市街地は、旧一般国道140号線沿い現在の本町、親鼻の一部を中心としたごく小さなものであった。これが現在のような発展を遂げた大きな要因は、大正初期に開通した秩父鉄道と、更に一般国道140号線バイパスの開通等が挙げられる。
町の産業は、商工業が主で地理的条件等から商業は、郡北部地区商域圏の中心である。工業は、精密機械製造業が中心であり、農業は、農道整備や施設整備事業等を実施し、ぶどう・しめじ・しいたけを中心とした観光農業が脚光を浴びている。