天文5年(1536)の紀年銘があります。安山岩を加工して作られ、竿の部分が後世に作り直されていますが、町内にある石幢としては、唯一完全な形で見られる重制石幢です。地元に残される言い伝えでは、薬師様を祭ったお堂があり、石幢はかつてそのお堂脇に建立されていたと云われています。室町時代の墓制や信仰を知る上で重要な資料です。