今年の秩父音頭まつりは残念ながら台風7号の影響により中止とさせていただきました。4年ぶりの開催を楽しみにされていたかたも多かったと思いますが、皆さんの安全を最優先した判断ゆえ何卒ご理解の程、よろしくお願いいたします。
さて、8月20日(日)、猛暑の中、金沢地区で「住民参加型防災訓練」を行いました。この訓練の目的は、地域の自主防災組織による地域避難所開設訓練と、避難行動要支援者の避難支援について自主防災組織と民生委員が的確で迅速な支援活動を行えるか検証するもので、元金沢区、出牛区、金沢谷津区の3区合同での実施となりました。
地域避難所は自主防災組織が開設する第一避難場所です。下金沢公会堂、金沢生活改善センター、谷津集会所では地域避難所運営マニュアルに基づいて、スムーズに避難所開設を行うことができました。
防災倉庫の物資確認では、非常灯の電球切れなど、定期的な備品チェックが必要ということが改めて認識されました。また、避難所のトイレが和式のみで使いづらいことや、畳の部屋でも長時間の滞在には椅子が必要といった意見も出され、地域避難所としての改善点も洗い出されました。
秩父地域は災害が比較的少ないと言われていますが、地球温暖化による気候変動は激しく、巨大化した台風の直撃やゲリラ豪雨、線状降水帯などによる風水害はいつ起きてもおかしくない状況にあります。
災害対策の3つの要素として「自助」「共助」「公助」が挙げられます。
「自助」 自分で自分と家族を守る
「共助」 地域の人達や地域団体、事業者が助け合って守る
「公助」 町や消防・警察などの公的支援
今回の訓練は「共助」の災害対策を中心に行われましたが、町民の皆さんも災害に備えて防災グッズや非常食を揃え、避難指示が発令された場合の避難ルートや避難場所の確認など、「自助」についても改めて対策を検討いただけると有り難いです。町としましても、町民の皆さんが安心・安全に暮らせるよう、しっかり防災力の強化に取り組んでまいります。