皆さん、「シビックプライド」という言葉をご存じですか。近年、まちづくりや地域活性化のキーワードとして注目されています。「市民の/都市の」という意味のCivicと、「誇り」を意味するPrideから成る言葉で、「地域への愛着と誇り」を表す言葉です。生まれ育った故郷への愛着や感情を表す「郷土愛」とは少しニュアンスが異なり、地域に誇りを持ち、その地域の一員として発展に貢献していこうという意志を含むものです。シビックプライドが高まることで、定住・Uターンの増加、まちづくりへの参画意識の向上など、様々な効果が期待されます。
では、どのようにシビックプライドを高めていくのか。大きな柱となるのは、やはり教育と考えています。学校内に限らず、地域の人、地元の企業や施設などと協力して、子どもの頃から、住んでいる地域のことを深く知る、地域の人と顔の見えるつながりを持つ。郷土愛だけでなく、地域に貢献したいと思う気持ちが芽生える場を充実していきたいと思います。各地域に受け継がれてきた祭り、伝統的な行事、地域おこし協力隊が手掛けるみんなの部活など、世代を越えた多様な人の集まりはその一つ。大切に守り、盛り上げていきたいと思います。また先日は、東京ビッグサイトで開催された全日本模型ホビーショーに行ってきました。会場は熱気に包まれ、遊び、楽しむことのエネルギーの大きさを感じました。会場で懇談したプラモデル、ラジコンカーなどで有名な(株)タミヤのかたの言葉。「趣味は生活必需品ではないが、人生の必需品」ほぼ無趣味と言ってよい私の胸に深く刺さりました。ホビーによる遊び場づくり、皆野町を秩父地域の遊び場にして、みんなで楽しむことをとおしてシビックプライドを高めてみたい。そんな思いが芽生えた一日でした。