身近にある資源の魅力や価値は、なかなか気づけないもの。秩父札所もその一つかもしれません。 皆野町を含む秩父地域には、三十四か所の札所があり、その歴史は約八百年にわたります。この道は、単なる巡礼の道ではなく、自然や文化、地域のつながりが息づく大切な資源です。 来年の3月からは、十二年に一度の午年総開帳が行われ、多くの人がこの道を巡ります。歴史をたどりながら、改めて秩父の魅力を感じていただく機会になることでしょう。 皆野町にある水潜寺は、この札所巡りの結願寺。長い道のりを歩んできた人の思いを、静かに受け止めてくれる場所です。境内に立つと、静けさの中で時間がゆっくり流れているように感じます。 その周辺にも、町の宝と言える風景が広がります。秩父華厳の滝、清流日野沢川、心も体も癒す温泉、そして道すがら出会う思わぬ眺望。 札所を巡る道は、秩父のまちや自然を結び、人の交流を生み出してきました。改めて、札所というのは、昔から秩父を面でつないできた存在なのだと感じます。そして秩父を訪れた人々が、この地の風景や人のあたたかさに触れ、その魅力を伝え、広めてきたのだと思います。 身近すぎて気づいていない魅力は、まだまだたくさんあるはず。水潜寺の長命水のように、やる気がこんこんと湧いてくる思いです。 みなの総開帳。みんなで皆野の魅力を開いていきましょう。
※巡礼の際には、クマ避けの鈴を身につけるなど、安全に十分お気をつけください。